2012年8月13日月曜日

孔子はどんなものを食べていた?

聖人と呼ばれる人は、どんな食事をしていたか、気になりませんか。

たまたま論語を調べていたら、出てきました。



上は、論語が書かれた当時の文字です。

郷當 第十です。

この文章の最後のところに
疏食菜羮 瓜と雖も祭るに必ず斉如〔さいじょ〕 たり
とあります。
このことが一番大切なんじゃないかなと、思いました。

以下に、その全文を見てみたいと思います。
太字は、読み下し文。
細字は、訳文。

食は精を厭〔いと〕わず。
主食は、普段は精白したものを摂らないが、精白したものでもかまわない。

膾〔かい/なます〕 は細を厭わず。
(肉や魚を細かく切ってあえたもの)は、あまり細かくしないものを食べる。

食の饐〔い〕して〔あい〕せる、魚の餒〔たい〕 して肉の敗〔やぶ〕れたるは食らわず。
すえて味の変わった食べ物や、魚が古くなって肉が崩れたものは食べない。

色の悪しきは食らわず。臭の悪しきは食らわず。
色が悪くなったものや、悪臭を放つものは食べない。

〔じん〕 を失いたるは食らわず。
煮加減がいい加減なものは食べない。

時ならざるは食らわず。
季節外れのものは食べない。

割〔きりめ〕正しからざれば食らわず。
肉でも野菜でも、切り方が正しくないものは食べない。

其の醤〔しょう〕を得ざれば食らわず。
その食べ物に合った付け汁や醤油のようなものがなければ食べない。

肉は多しと雖も食気(食〔し〕の気) に勝たしめず。
いくらうまい肉でも食べたくないときは、食べない。

唯 酒は量なし、乱に及ばず。
酒は飲む量は気にしないけれども、乱れるほどには飲まない。

沽酒市脯〔こしゅしほ〕 は食らわず。
市販の酒や干し肉は、食べない。

薑〔はじかみ〕 を徹〔てっ〕せずして食らう、多くは食らわず。
生姜は、必ず食べるけれども、たくさんは食べない。

公〔こう〕に祭れば肉を宿せしめず。祭肉は三日を出ださず。三日を出づれば之を食らわず。
君公の祭祀を執り行ったときに使われた肉は、その日のうちにみんなで食べて、三日も残さない。それ以上残した肉は食べない。

食らうに語らず。寝〔い〕 ぬるに言わず。
食事の時は、おしゃべりをしない。寝るときもしかり。

疏食菜羮〔そしさいこう〕 瓜〔うり〕 と雖も祭るに必ず斉如〔さいじょ〕 たり。
精白しない穀物や、肉が入っていない野菜だけの汁や、瓜のようなものなど(おいしくなさそうなもの)でも、祭りの時のように必ず厳粛に厳かに敬意をつくして食べる。