お昼に、ラーメンをご馳走になりながら、
私が「前回のメタボドミノ研究会の頚動脈の話で心配になっているのです」というと、
内場先生は「診てみましょうといって、私の頚動脈をエコーで見てくださいました。
メタボドミノ研究会の話というのは、稲荷山医療福祉センター副所長 伊藤信彦先生のお話で、
「心臓から脳の方へ上がっていく総頚動脈が首のところで大きく二つに分かれている部分は、
最もコレステロールの粥状の固まり(プラーク)が出来やすい、
しかし、ここはある程度の年齢になるとみんなあるので、診断では無視されている。
しかし、ここのプラークは脳梗塞のリスクを高めるから注意が必要だ」
という内容のものでした。
この話を聞いて「私も67歳、これはやばい」と思ったのです。
7,8年前と比べて、知らないうちに血圧が高い状態が多くなってきていたり、
自覚的にも集中力が続かない、すぐ疲れる、睡眠時間が少なくなってきたなど、
じわじわと加齢による変化を実感してきています。
それに、最近アントニオダマシオという人の脳と感情、脳と意識についての本を
3冊、繰り返し読んでいることともつながっているのです。
その中には脳の障害は単に体が不自由になるということだけでなく、
心を不可逆的に変えてしまうことがあるという実例がたくさん載っています。
感情がなくなってしまう。
感情がなくなると推論、判断、目的に向かって意志を継続するなどの機能がなくなってしまう。
その結果、今まで調和の取れた人格を持っていて、人にも尊敬されていた人が、
脳のある部分に梗塞を起すと、人格がまるで変って、仕事も人間関係もめちゃめちゃになる。
という実例なのです。
「このようなことが起きてしまうのは例えば、感情を作り出す脳の部位(前頭前腹内側部)の細胞が梗塞や事故などで死んでしまったから」だそうです。
要するに、自分は自分でなくなって、まったく別の人格になってしまい、
それは、もう永久に元に戻らなくなってしまうことがあるというものです。
読んでいて、「自分」という存在にとって、恐ろしい出来事も起きることがあるんだなあと思いました。
そんなこともあって、総頚動脈のエコーを診て頂きました。
血管には薄くコレステロールがありました。
動脈の分岐点のところにも、少し出来始めていました。
でもまあ、まあどちらかというと、きれいな方だといわれてホッとしました。
写真は、私の総頚動脈です。
素人の自分にはよくわかりませんが、0.5ミリぐらいの厚さにコレステロールがついているそうです。

そのほかには、PWVという血管年齢の指標と、AIという心臓にどのくらい負荷があるかの指標を見ていただきました。
そして、「あとは、血中コレステロールを調べることですね」
と、内場先生に言われました。
動脈の問題は、今の自分の状態がわかると、対策を立てられる。
だから「寝たきりを半分に減らす」という取り組みが、意味を持っていると私は考えています。
例えば、いま総頚動脈にプラークが出来始めていても、
それは不可逆的な、運命的なことではないということです。
「そのプラークを成長させないように、あるいはプラークを減らしていくことが可能だ」ということにこそ、
私たち「寝たきり半分」というNPOの存在意味があると思っています。