2007年7月31日火曜日

セロトニン呼吸法の効果と寝たきり半分

私は、ヨーガやセロトニン呼吸法が、寝たきりを半分にすることに貢献するかについて考えないできました。そんな中で最近、ヨーガや呼吸法には、ダイエット効果があり、寝たきり半分に貢献するのではないかと思い当たりました。


男と女で太る食べ方が違う
ダイエットのためにヨーガを始める人は多いのですがそういう人に「どうして太ってしまうの」と聞くと笑顔で、ケーキやお饅頭など甘いものが止められないといいます。
どうやら女性は、甘いものを食べるのは快だし、楽しいからつい食べてしまうようです。
楽しくやせたいのですね。
今、ダイエット法は色々あります。
「ヨーガよりもそちらへどうぞ」と内心思ってきました。でも、ヨーガはヨーガでやっていただければその良さがわかるはずだと考えて黙っていました。

さて、最近、長野ウエルネス大学からヨーガ指導に招かれました。
そのときお招きくださった寺沢先生から「ヨーガをしている人は、どうしてみんなやせているのですか」という質問をいただきました。
そこで「おやつに饅頭を二個食べている人が一個にしようとしても、つい二個食べてしまいます。それが、『今日は止めておこうか』と思ったときに、それほど努力しなくてもやめられるようになるのです。そういうことの積み重ねで、自然に太らないのではないでしょうか」とお答えしました。
この話をしながら内場先生が「太る人は、空腹に対する恐怖が原因なのです。男の人は例えば、お昼にラーメンを注文するとします。そのとき、これだけではお腹がすいてしまうからと餃子とライスを注文してしまう」と言っていたことを思い出しました。
今は飽食の時代です。しかし、その歴史はわずか50年ぐらいにしか過ぎません。それ以前の何百万年間というもの、人類は飢えとの戦いに明け暮れてきました。ですから、「次は何時食べられるか分からない」という恐怖が遺伝子にうえつけられているということです。

もしかすると、男性と女性とでは太っていくときの食べ方が違うのかも知れないと考えてみました。
女性は楽しむために食べ過ぎる。男性は、恐怖に促されて食べ過ぎる。
しかし、こういいきってしまうと、ステレオタイプになります。
男女の区別なく、私達は食べることを楽しみます。楽しく食べているとつい食べ過ぎることはまた、誰にでもあります。よく男性は、結婚すると太るといわれます。奥さんが作ってくれるものを食べることはまた楽しみです。でも、「折角作ってくれたものを全部食べないと、嫌われる ! 」ということもあります。
これは、恐怖です。

どちらの原因にしても、ヨーガ・呼吸法をしていると、このような恐怖や快の情動を適度に沈めて平常心を取りもどせるからではないかと私は考えます。
平常心であれば、我慢するのにものすごいエネルギーが必要だったものが、それほど努力をしなくて済みます。
ちょっとした我慢ができる。
この積み重ねで太らなくて済むと。
つまり、セロトニン神経の働きとして考えると、ヨーガで太らないことの理由が説明できます。

ヨーガ・呼吸法は他の運動とはなにが違うのか
しかし後から、これだけでは不十分だと気がつきました。
なぜなら、ヨーガだけではなくて、自転車やウォーキング、ガムを噛む、ダンスなどその他リズム性の運動は、すべてセロトニン神経を活性化させるからです。どんな運動でも、運動習慣のある人は、やせていることになります。しかし、どうもそうではないようです。
とすれば、ヨーガやセロトニン呼吸法の、ほかの運動と違う何かがなくてはなりません。
「ほかの運動と違うそれはなんだろうか」
これは、ここ一番に強くなるセロトニン呼吸法をまとめているときから私の中に残っているテーマでもあります。

セロトニン神経を活性化させるには、意識して動かすことが大切です。
自転車でもちょっと努力が要る速さで走らなくては、あまりセロトニン神経は活動を高めないし、歩くにしても、だらだら歩いていては大して役に立たないのです。
ここで今回「なぜヨーガをしている人はやせているのか」という質問の答えを考えているうちに、セロトニン神経を活性化させるリズム性運動とヨーガや呼吸法と大きく違う点にようやく、私は気づきました。それは、ヨーガや呼吸法は「体を意識していないとできない運動」だということです。
私はそれこそ何十年と呼吸法をしてきました。だからといって無意識に呼吸法が出来るようになっているかというと、そういうことはありません。ゆっくりと深く吐く動作は無意識にはならないのです。それは、もしかすると血中の炭酸ガス濃度が高まり始めて脳が「おいおい、酸素が足りないぞ」と、注意を喚起するからかもしれません。ともあれ、ほかの事をぼんやりと考えてしまっても息を吐いているうちに下腹に意識が戻るのです。
ヨーガは一つの体位(アーサナ)をとっているとき、ストレッチされている筋肉を意識せざるを得ません。どんなに慣れていても、重力に体をゆだねていますから、今楽に曲がるところよりも少し余計に引っ張られます。
どちらも筋肉からくる知覚。つまり、筋肉に力が入っている感じ、引っ張られている感じ、あるいは軽い痛みなどの身体的な知覚をしっかりと意識して行なう運動です。
また、ヨーガだけでなく気功法や太極拳など、ゆっくりと動かす運動では、集中力を喚起することがよく知られています。
これは、道を歩いているときと比べると分かります。早歩きをしていれば体にも意識が向くかも知れませんが、周りの風景や雑踏、商店のウインドなど体の外にも意識が向かいます。意識が分散されているのです。
その点、ヨーガや呼吸法、気功法などは、体に意識を容易に集約させられます。
これらのことは東洋的トレーニングの大きな特徴といえるかもしれません。

このことから、体に意識を向けるヨーガを練習していると、身体感覚に対する感受性が養われるのではないかと思いいたりました。
自分自身に対する感受性が高まることは、ヨーガの効果を二次元気分尺度で調べたときに気がつきました。会員、70名ほどで、ヨーガの前、途中二回、終わってからの四回を繰り返し調べてみました。
このとき分かったことは、ヨーガを始める前には、快適度、覚醒度などに対して、自覚していなかった人の多くが、よく感じるようになったことでした。私は、自分の感覚に対する感受性が高まったと解釈しています。
ヨーガや呼吸法で体に意識が向くようになっていて、体から脳に伝わってくる情報に対する感受性が高まれば、お腹がそろそろいっぱいだよと身体が言っていることに敏感に感じて、お菓子に手を伸ばさないで済むことが容易になるのではないかと考えるとどうでしょうか。
いくらおいしそうな香りや彩り豊かな盛り付けによる誘惑があっても、今の体が「手を出さない方がいいよ」と送ってくるサインを逃さなくなるのではないかと思うのです。

そのときヨーガや呼吸法で、セロトニン神経の活動が高まっていれば、楽にお饅頭を一個食べないで済むし、気軽にラーメンだけで止めておこうと思えるのかもしれません。

今までは、ヨーガ・呼吸法は、ストレスバスター効果でのみ考えてきました。でも、もしかするとその人の生活習慣を変えることにある程度の役割を担いうるものではないかと、考えています。
これが正しければ、ヨーガや呼吸法は、寝たきり半分に貢献できると考えた次第です。

0 件のコメント: